調査地点 S2
s2 

伊勢原市三ノ宮周辺で調査を行っています。調査地点は三ノ宮区内ですが上粕屋地区もすぐ近くに隣接しています。

グラフをクリックするともっと詳しいページに移動します。              調査地点周辺で見られる水生昆虫   ※画像にマウスを重ねると簡単な説明が出ます。   
グラフ2 綺麗な水質の河川に生息します。 一般的な水質の河川に生息します。
人の生活と河川
St.S2ではSt.S1と比べてオルトリン酸態リンという物質が多く見られます。周辺には田や畑が多くあり
周辺からは農業用水と思われる排水や生活排水が流入している等の原因が値を上昇させている原因である考えられます。
鈴川はほぼ護岸の整備が行われていますが、調査地点の周辺はまだ整備がされてない区間があり、人の手が加えられていない
あるがままの川というような特徴を持っています。
上粕屋では、鎌倉時代の物とされる大山へと続く道が発見され、道の側には鈴川の水を引いている側溝が確認されました。
側溝からは当時の通貨が見つかっており、当初はただの落し物かと思われていましたが、多く見つかったことから人々が道中の安全等を祈り
故意に落としたものではないかと考えられています。

護岸工事がされてない

自然豊かな土地
調査地点周辺には畑や田が多く存在し、また、大山の自然と人間の生活の地を結びつける里地里山の要素を持っていると考えられます。
※里地里山とは・・・人と自然を繋ぐ場とし、農地や森林等で構成され、多くの動植物の生息にも適した場のことを指します
大山周辺には広葉樹林等の自然と観光用施設、住宅しかありませんが、子易から田畑や果樹園などが多く見られ始めます。
静かで多くの自然が残るポイントでもあり、調査地点より100mほど下流に向かえば少しの区間ですが、護岸工事が全くされていないありのままの川として
残っている区間があります。また、研究室で行っている生物モニタリング調査結果からも多くの水生昆虫が生息していることが分かり多様な自然が育まれています。
また、調査地点の近くにある上粕屋では現在も新たに遺跡の発掘がされている他、江戸城を築城した太田道灌ゆかりの地がある等の多くの歴史が残る地とさ
れています。
調査地点近くの流域はこのように多くの里地里山としての要素を持っていますが、実際に河川の中に入れるような場所が無く、このような自然や
河川と触れ合える状態が無いのが現状です。

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